光岳縦走 〜超大型新人と共に〜
日程&コース 2024年10月25~27日
1日目 8時松戸=15時池口岳登山口避難小屋
2日目 5:57池口岳登山口―8:14黒薙ー8:50利剣沢ノ頭ー9:26ザラ薙ノ頭ー11:35ジャンクションー11:51池口岳北峰ー14:20幕営適地
3日目 5:00幕営適地ー5:22加加森山ー7:25光岳ー7:49光石ー10:16幕営適地10:54ー11:48ジャンクションー14:18黒薙ー16:08池口岳登山口
メンバー (L)Y崎、N武、S藤
岩沢期待の超大型新人Nさん。9月の沢の帰りに「今度は縦走やりましょう‼️」と盛り上がり、Y﨑リーダーが3泊4日の予定を立ててくれました。南アルプス深南部、池口岳登山口から光岳までの波線ルートにテントを張る。「岩沢らしくて良いでしょ」計画を立てながらリーダーは一人ニヤケていたらしいです。
1日目は移動日。松戸を8時に出て15時過ぎに池口岳登山口避難小屋に到着。んー登山口まで遠かった💦運転ありがとうございます。あんまり使われていない、こじんまりした避難小屋。こんな奥深いマイナーなとこ、中々来る人はいないだろう。予想に反し、なんと同じ松戸山の会で、しかも同じ日にこの小屋で一緒になるなんて、本当にびっくりです。
7人で宴会、大勢だと楽しくてお酒が進みます。
翌朝別パーティは4時ごろ出発。我々は重装備だし明るくなってから登り始めようと、6時ごろ登山開始。
テント装備に2泊3日の食糧、飲み水の他に2リットルずつの水を担ぎあげる。ザックがずっしり重い。
深南部と言われるだけあって、人の手が入っていない美しい森、苔の絨毯、心地よい木々の香り。本当に心が洗われます。
10月末だというのに、気温は思いの外高く、半袖で歩いていても汗が出ます。
雲が多かったけれど、南アルプスから中央アルプスの山々まで見渡せました。
黒薙。山が崩れて細尾根に。雲海もこれまた美しい。
ひぇーーー。落ちたらひとたまりもありません💦
こんな薙がルートに数カ所。ここら辺の地形は崩れやすいんですね。
これから向かう双耳峰池口岳。
急登を超えるとなだらかな坂道、また急登。小さなピークを踏んでいきます。四つん這いじゃなきゃ登れない箇所もいくつもあり、体力削られます。波線ルート手強し。鬼急登を登りあがるとジャンクションと呼ばれる分岐がありました。看板を撮り忘れましたが、ここに荷物をデポして、軽装備で池口岳へ。
池口岳は二百名山です。北峰から南峰までの途中から、明日目指す光岳がはっきり見えます。
光岳をアップ。あのテカリ石に登ってみたい‼️
でもまだこんなに遠い。本当に明日行けるのかしら、、、。
ジャンクションに戻り歩を進めます。暑くて予想以上に水分を摂取し、プラティパスの水にまで手をつけてしまいました。
水場下降点。取水したというログが中々見つからず、枯れている事も考慮し水を担いできました。「ここで汲めたら汲んで行きたいよね」期待半分、不安半分で往復30分の水場まで下ります。
やった‼️美味しそうな南アルプス天然水‼️これで水の心配がなくなりました。
さてルートに戻り先を急ぎます。この先の天気予報が当初よりも悪天となり、3日目夜半から4日目は雨。ずぶ濡れのテントをたたみ、今登ってきた急登を下るのはかなり危険と判断。予報が良くなる事を願いつつも、1日早い下山も考え、計画よりテカリに近いテン場まで進もうとの算段です。当初の幕営予定地、鹿ノ平は下草がフワフワで眺めも最高でしたが通過。本日のテン場は2300m付近。登り累積1769m、下り531m。ひゃーよく歩きました💦💦
テントを広げたあとは勿論宴会。夕焼けがとても綺麗でした。
翌朝4時起床。満天の星空の中、ヘッデンつけて5時スタート。
加加森山。ピークハントしたけど、暗くてよくわからない😅
歩いているうちに夜が明けて、遠くに富士山が見えました。
加加森山から光岳までは、踏み跡が不明瞭な所が多々あり、リーダーは帰路を考えピンクテープを巻きつけ進みます。
途中光岳登頂経験者のNさんが先頭を代わり、グイグイとパーティを引っ張って行きます。まあ,その速さったら😱😱ついて行くのが大変です。
いつか行ってみたいと思っていた南アルプス。憧れだった光岳。遠かったけれど、頑張りました‼️ガスが上がってきて、眺望は今ひとつでしたが、大きな達成感で胸が一杯になりました。
もう1つのハイライト、テカリ石。遠くから輝いていた真っ白い岩の上は最高に気持ち良かった❤️
そして前日歩いた美しい稜線を目にし、涙が出そうなくらい感動しました。私達、ここをずっと歩いてきたんだね。
さあて、何度天気予報をチェックしても、今夜から雨。仕方ない、下山しましょう。往復5時間でテン場に戻り、腹ごしらえをして昨日来た道を下ることに。昨日の疲れに光岳の往復後、これから1769mも下るのか😩😩飲み食いした分、ザックは軽くなったはずなのに,昨日より重く感じます。「歩けるのかな」不安でしかないS藤とは裏腹に、「大丈夫、このメンバーなら4時半には下山できます‼️」と言い切る大型新人。何処からくるんだその自信😱😱
「俺、体力有り余ってますから、荷物持ちますよ‼️任せてください」なんとも頼もしいお言葉✨途中そっとお鍋を渡したS藤でしたが、彼にはそんな荷物は足かせにもならず、なんとも凄いスピードで先頭を歩きます。
急勾配で突然リーダーのザックからロープが‼️自己ビレイしながら安全に急坂を下る方法。ロープワーク実践編です。
Nさんのお目々はキラキラ✨「こういう事を学びたくて、山の会に入ったんです。教えて下さい」学ぼうとする姿勢がとても素敵でした。
Nさんのペースに引きずられヘロヘロになりながら、なんとか無事ゴール‼️16時08分。本当にこんな時間に降りてこれちゃった‼️
いやあ、参りました🙇♀️さすが元甲子園球児、持ってる体力半端ないです。もう化け物です。
帰りはNさんおすすめの松川荘にて、汚れた身体を洗い流し、ノンアルで乾杯。
カツカレーを食べました。
今回、中々来るのも難しい、南アルプスの奥深い山々に連れてきてくださってありがとうございました。悪天候で急遽の予定前倒しとなりましたが、リーダーとNさんの的確な判断で、無事に山行を終えることができました。2日間で登り2920m、下り2922m。よく歩きました☺️