塔ノ岳(大倉尾根)トレーニング山行
【山行日】2025年3月22日
【行程】大倉登山口8:50=観音茶屋9:15/9:25=見晴茶屋9:50=駒止茶屋10:25/10:45=堀山の家11:00/11:10=花立山荘12:00/12:20=塔ノ岳山頂13:00/13:30=花立山荘14:05=堀山の家14:45/14:50=見晴茶屋15:35/15:45=観音茶屋16:00=大倉登山口16:35(距離:13.2km、のぼり/くだり1298m)
【メンバー】M藤さん(リーダー)、N田さん(サブリーダー)、T中さん、S徳さん、S木(記)
夏山シーズンに向けたトレーニング山行を塔ノ岳大倉尾根ピストン山行を実施しました。私は昨年秋から松戸山の会に入会しましたが、まだ行程5時間位までの低山ハイキングの経験しかなく、7時間以上の高い山の山行経験が無いと今回のメンバーに話したところ、リーダー、サブリーダーが塔ノ岳のトレーニング山行を企画してくださり、メンバーの皆さんにもお付き合いいただきました。高い山の登山を検討するにあたり、対策すべき課題も見つかり、とても収穫の多い山行となりました。天気も良く、絶好の登山日和で、富士山もきれいに見え、頂上からは360度の展望と、残雪のある山々の眺望がとてもきれいでした。
まず、小田急渋沢駅からバスに乗り大倉バス停に向かいました。大勢の登山客でバスは満員、かろうじて吊革につかまることができしました。大倉バス停で準備運動を済ませ、登山口へと向かいます。
登山口からはしばらく森の中の舗装道路を歩き、しばらくすると土の道になりました。
30分ほど歩くと観音茶屋に到着し1回目の休憩を取りました。
ここで思わぬ出会いがありました。
S徳さんが、ベンチの隣で休憩していた、大きなザックを背負ったヘルメット姿の少女に声をかけます。
お父さんが山の上のキャンプ場で仕事をしていて、手伝うため重いテントを担いで登っているとのこと。
中学3年生だそう。あどけなさの残るかわいらしい少女ですが、担いでいるのは相当の重さのザックです。
さらに詳しく聞くと、なんと!3歳で登山を始め、小学6年生すでに百名山を踏破、中学1年で2500m峰にも全部乗ったとのことでした。「やまなみちゃん」という名前の相当な有名人で、テレビ出演も多数あり、YouTube動画やYAMAPなどにも掲載されていました。
これからが楽しみなスーパー中学生と出会えて、超ラッキーでした。サインもらっておけばよかった!
このあとも山道を登っていきます。坂道が急になるにつれ階段が増えてきました。
木と木の間から、ヤビツ峠方面の山々が見えます。高い山の頂上付近には雪が残っていました。
見晴茶屋、駒止茶屋を経由して堀山の家に到着しました。ここも宿泊が可能とのことですが、今にも壊れそうな山小屋です。各休憩所はたくさんのハイカーでにぎわっていました。登山道でも、たくさんの人とすれ違いました。
春休み期間だからでしょうか、高校生、大学生グループも多かったです。
だいぶ登ってきました。天気がよく、樹林帯を抜けた空が開けたからところからは、遠く相模湾が見渡せます。少しもやがかかってきましたが、富士山もきれいに見えました。
その後も延々と階段を登り続けました。私はかなりの疲労感です。しかし!メンバーの皆さんは疲れ知らずでみんな笑顔です。
花立山荘を過ぎた辺りから、登山道にも雪が残っていました。東京も19日は雪が積もったくらいですから、ここは相当雪が降ったようです。残雪は予想してなく軽アイゼンを持って来ませんでしたが、多くの登山客のおかげで、道の雪は解けているところが多く、歩行は問題ありませんでした。チェーンスパイクを使っている登山者も何名か見かけました。
雪で足元が滑るを気にしながら、注意して最後の階段を登り切り、ようやく山頂に到着しました。
塔ノ岳の標高は1491mですが、登りごたえがあり、達成感は半端なかったです!
眺望もほぼ360度あり、その雄大な景色に圧倒されます。頂上にあるベンチでは多くの登山者が、景色を楽しみながら休憩していました。
登っている間は無風でしたが、頂上では風が出てきて少し寒かったです。短いお昼休憩のあと、登ってきた階段を
ひたすら下ります。塔ノ岳の大倉尾根ルートは、「バカ尾根」と言われるほど延々と階段が続きます。
30分ほど階段を下ってから、膝からふくらはぎにかけて違和感を覚えました。リーダーに伝え休憩をお願いし、先日購入したトレッキングポールを杖代わりに下山しました。平坦な道では痛みませんが、階段を降りると再び痛み出します。私のペースに合わせてもらい、計画よりもかなり遅いペースとなりましたが、なんとか大倉登山口まで無事下山することが出来ました。
バス停の手前で、「どぶろく家」という名の気になるお店(農家レストラン)があり、メニューの梅ジュースがおいしそうだったので、立ち寄ることになりました。さっぱりしていておいしかったです。疲れが取れました。サブリーダー、梅ジュースごちそうさまでした。その後渋沢駅にバスで戻り、駅前の中華料理店で反省会を行いました。
今回のトレーニング山行は、今後の課題が見つかり、とても有意義な山行となりました。
初級者が「バカ尾根」の洗礼を受けた形となりましたが、いつかきっとリベンジします。
今回の山行を企画していただいたリーダー、サブリーダー、ご一緒していただいた皆さん、大変お世話になりました。またご一緒していただけると嬉しいです。ありがとうございました!