シャクナゲの季節❀雨の瑞牆山と突風の金峰山#軽登山の域じゃない
【行程】5/31 松戸6:00-9:15瑞牆山荘9:40-10:45富士見平小屋11:25-瑞牆山山頂まであと200mの高さで雷鳴のため中断-14:50富士見平小屋
6/1 富士見平小屋6:45-8:00大日小屋8:15-8:55大日岩9:05-12:23金峰山12:35-大日岩-16:30大日小屋-17:12富士見平小屋17:30-18:20瑞牆山荘18:35ー23:15松戸
【参加者】 L:N宮 SL:S木H子、M、T(記) 計4名
1日目は☔、2日目は曇りだったけど、山頂に近づくと突風にさらされた、結構難ある山行でした。新人の私にとっては、初めて尽くしで、大変勉強になりました。なぜなら、ザックカバーしていればザックは濡れないと思っていたくらいですから。
スタートから☔で、軒から雨が滴ってるのが分かりますか?荷物をデポする富士見平小屋まで傘をさして登山です。
途中、瑞牆山が見えてきてワクワクです。まるで、中国の水墨画のよう。今から登るのかあ!体験したことがない山の形だなあ。
1時間くらい歩くと小屋に到着しましたが、結構びっくりすることが!!
雨の中たどり着いた富士見平小屋
どこをノックしても誰もでない。何回電話しても、留守電対応。💦💦雨だから連絡なくても来ないと思ってキャンセル扱いになったのか?荷物をデポして瑞牆山へ行こうとしたのに、計画丸つぶれか?!経験豊富なNリーダーも「こんなの初めて…」と。「帰るしかないか?」とかいう発言もあり、どうしようか考えあぐねいて、結局、「盗られてもいいものだけ、軒下において行こう!」とリーダー。昼食をとって、再び、雨の中、瑞牆山へ出陣。(今度は傘なしです。当然ですが)
シャクナゲがあちこちに咲いていた
桃太郎岩。背の高いH子さんと比較しても大きさがよく分かります。
雨の勢いは衰えることなく降り続き、登山道にも雨水が流れていく中、鎖場や段差のある岩場も超え、約2時間来たところで、雷鳴が遠くに聞こえてきたのです。雷鳴の間隔が長いので、様子を見ていると、一人の若者が登ってきました。「雷なってるよ」と声かけするも、しばらく迷ったのち、頂上目指して登っていきました。
その後、直上で雷鳴が鳴り響き、頂上まであと200mのところで、「撤退しましょう!」と号令。先には、シャクナゲの群生が待っているようでしたが、このような雨の中、穏やかな気持ちでお花を愛でる余裕などなかったでしょう。また、いつまでも長く山行をしたいのであれば、とても重要なことだと思いました。経験があるということが、こういう時にとても大事になってくると、今、つくづく実感しています。
小屋まで戻ってくると、先ほど置いていた我々のザックがなくなっていて焦りましたが、小屋の管理人が、小屋の中にしっかり収めてくれていました。今日は、買いだして午前中は不在だったとのこと。💦午後3時から、濡れた衣類やザックの中身を写真のように石油ストーブで乾かす作業開始。満室だった25名の予約は、雨でほとんどがキャンセルし8名のみ。私は温かい飲み物が欲しくて、コーヒーを注文。豆を挽くところからコーヒーを淹れるので、結構出てくるまで時間がかかったけど、格別に美味しい!!しかも茶菓子付き。器もおしゃれ! 😛
ここの夕食は、ジビエ料理がメインで、鹿とイノシシのソーセージでキノコのいっぱい入ったけんちん汁。もうめちゃくちゃ美味しい!!しかも、お茶が粗茶じゃない。しっかり美味しい緑茶なんですよ。全員が、「お茶が美味しい」とつぶやくほど。私は山梨県産の赤ワイン(奥野田ワイン)を1杯いただきましたが、もう、最高でした!!もう、昼間の不在事件が完全にチャラになってしまった。管理人さんもとても感じの良いご夫婦で、レストランのシェフのように「夕食のメニューは~」と説明してくれるんですよ。
その後、就寝する20:30までひたすらだべりながら、乾燥作業。以外に石油ストーブは早く乾く!今思えば、このまったりした時間が、次の日の山との攻防のために大変重要あったように思えます。お布団も温かく、気持ちよく就寝することができました。
朝食もめちゃくちゃ感激しました!「朝食メニューは、ヒマラヤのシェルパ隊の朝食を再現してみました。ピータンが混ざったお粥です。あと、玄米のおもちで、冷めても硬くなりません。」と管理人さん。梅干しも普通に美味しい。
荷物は今日も置いていけたので、大変ありがたかったです。
小屋から見えた富士山。
今日は曇りで降水確率は0%。金峰山へ出発。雨が降らない安心感はあったが、鎖場もあるし、急勾配もあるし、岩場もあるし、しかも、長ーい道のり。途中何度も他の山行者に道を譲る。皆さん、お若い方ばかりで、いつも行ってる軽登山の山行と明らかに年齢層が違う!恐らく、この日、この山の最高齢だったのではないだろうか、うちのリーダー。
金峰山小屋分岐あたりから稜線にでたので、もうすぐ山頂かと期待感を持たせるのだが、ここからが本番。なんどとなく我々は期待を裏切られ、「あれが山頂か!」と期待して登りきっても、さらに先に道がある。ガスってるものだから、近づいて初めて存在に気づく。見えていたら、挫折していたかもしれないから救いだったかも。しかも、冷たい突風が吹き荒れ始める。突然耐え切れない突風が吹いて、吹き飛ばされるんじゃないかと、いろんな事故のケースが頭をよぎる。前かがみになって歩きたくなる。低体温症て何℃から意識が朦朧とするんだっけ?。ちゃんと勉強しておけばよかった。家族に詳しく山行の情報提供をしておけばよかったなどと反省。もしここで雨が降ったら、私はアウトかもしれない、などど不安を持ちながらも
ついに、山頂到着!
2つ目の写真は、1つ目の写真よりさらに高いところで本来の山頂。右の写真のところは広いスペースがあって、結構な人数の人がお昼を食べていました。金峰山小屋分岐から50分かかりました。リーダーが一言「軽登山の域じゃないねェ」。全力でうなずきました。
山頂にある五丈岩(金桜神社の本宮)
帰りは、ガスが消えかかり視界が良好になっていて怖かったです。誰かが、「崖が見えて怖い!」と言ったら、「見ないで渡るのー!」と分かりやすいリーダーからの一言。そうよね。多分私も、見なくていいのに、せっかく来たのだから、見ないと損のような心境をもっていたので、心に刺さったのだろう。
せっかく、様々な奇岩があったのに、登るのに精いっぱいで写真をとってない。富士見小屋に着いた頃には、太陽が出てきて、夕方なのにその日で一番明るかったような気がします。
この日は、休憩も含め、約11時間45分の山行でした。「ゆっくり焦らず歩くこと」で、体力を温存でき、無駄に汗をかかないで済んだので、汗冷えが防げました。N宮リーダーは、我々、ひよこ3羽を連れて、疲労困憊だったはずなのに、帰りの車の運転もすべてリーダーが行い、無事に帰宅させていただきました。こんな貴重な体験、何かに還元していきます。本当にありがとうございました😭