高妻山・雨飾山(手強かった2つの百名山)
【行程】
7月20日(日)戸隠キャンプ場5:02-6:59一不動小屋7:13-8:11五地蔵山8:25-11:04高妻山11:42-13:36五地蔵山(弥勒新道分岐)13:41-15:55戸隠キャンプ場
7月21日(月)雨飾高原キャンプ場6:07-7:45荒菅沢8:15-9:46笹平9:57-10:30雨飾山11:00-11:25笹平11:37-荒菅沢13:00-14:33雨飾高原キャンプ場
【メンバー】N田さん(L)、S徳さん、S戸さん(会員外)、S木(記)
梅雨明け直後の3連休で、長野北部の妙高戸隠連山国立公園に位置する百名山2山に登ってきました。今回もN田リーダーが企画してくれた山行で、S徳さんの親友のS戸さんに車を出していただきました。4人で本当に楽しい夏の3日間を過ごさせていただきました。
19日(土)は、朝7時に新座駅に集合しピックアップしてもらい、関越道で戸隠に向かいました。3連休初日で多少渋滞している個所がありましたが、11時過ぎには戸隠に到着、お昼は戸隠そばに舌鼓を打ちました。その後、戸隠神社中社を参拝し鏡池へ、天気も良く戸隠山がきれいに池面に映り見事な景色でした。その後、一度行ってみたかった戸隠神社奥社へ杉並木のある参道を歩き参拝しました。木陰でそれほど暑くはありませんでしたが、低山登山程度の登りごたえがありました。その後、食料品店と酒屋で翌日の行動食等を調達し(戸隠にスーパー、コンビニはありません)は、15時半頃にはキャンプ場近くの宿に到着しました。民宿ですが2泊とも宿泊客は私たちだけの貸し切り状態で、宿でゆっくりと過ごせました。
20日(日)高妻山
宿を4:30に出発し5分で駐車場に到着。駐車場で宿で用意してもらった朝食のおにぎりを食べて出発です。
早朝5時から歩き出すのは初めてです。眠気はありませんが、少し体が重い感じで出発しました。キャンプ場、牧場を通り登山道へと入っていきます。しばらく森の中を歩いて行きますが、途中から沢に沿った登山道となり、沢を交互に渡りながら登っていきます。いきなりの急登で息が上がります。しばらくすると、一枚岩をトラバースする箇所や、滝の脇を鎖で登る箇所があり、アドベンチャー感満載で楽しいです。
このあと、氷清水という沢から湧き水が出ている個所を通過し、一不動避難小屋に到着しました。まだ朝の7時ですが、日差しがあるので暑くなってきました。
ここから五地蔵山まで、尾根沿いの登山道を進みます。開けたところは景色がすばらしいです。
昔は修験道だったとのことで、一不動から頂上付近の十阿弥陀まで、等間隔ではないですが目安の祠や標識があります。
五地蔵山を過ぎ、六弥勒を過ぎた辺りから九勢至までは、尾根沿いになだらかなアップダウンを繰り返し進みます。この辺りから北アルプスの山々がきれいに見えました。
九勢至に到着し、高妻山が目の前にそびえます。暑さも加わりもうすでにヘトヘトですが、ここからが本番です。ロープが多くある急登を十阿弥陀まで、休憩を多めに取りながら登りました。
十阿弥陀から岩場を10分ほど進み山頂に到着しました。
ヘトヘトでしたが、全員満足の笑顔です。残念ながら、山頂付近はガスがかかってしまい眺望がなくなりましたが、登頂した達成感は半端なかったです。
山頂で昼食を取り、十阿弥陀から九勢至まで休憩多めに下ります。その後もゆるやかなアップダウンを繰り返しながら五地蔵山の弥勒新道分岐まで戻りました。
五地蔵山からは、弥勒新道から下りました。前日訪れた食料品店の方に教えていただきましたが、弥勒新道は30年ほど前、一人のネパール人登山家によって作られた道だそうです。上のほうは笹薮を一直線に切り開いた登山道で、麓のほうはブナの森の中の登山道でした。なだらかな個所はほとんどなく、一気に高度を下げていきました。
ブナ仙人という名の、ひときわ大きなブナにも出会いました。下山までのパワーをもらいました。
そして、ようやくブナの森から牧場に戻り、無事下山できました。牧場でソフトクリームが食べたいとの話で盛り上がり、お店の終了時刻が気にしながら下山しましたが、何とか閉店5分前に到着し注文に間に合いました。太っ腹のリーダーご馳走様でした。とてもおいしかったです。
21日(月)雨飾山
戸隠の宿から雨飾山の登山口までは、車で2時間以上かかりそうでした。宿を朝4時に出発し、真っ暗の中、山間部を白馬村に抜ける一般道で向かいました。S戸さんのドライビングテクニックのおかげで1時間で白馬村に到着しました。コンビニの駐車場から見る朝焼けの北アルプスの山々が見事です。こんなに近くで見るのは初めてなので感動しました。
6時前には雨飾高原キャンプ場に到着し、登山準備を行います。6時過ぎには出発することが出来ました。
キャンプ場からは一度下って湿地帯の木道を進み、森の中の登山道へと入っていきます。ブナの森は日差しが遮られていますが、少し蒸し暑く、昨日の高妻山の疲れが残っているのか、なかなかペースが上がりません。今日も休憩多めで無理なくゆっくり登りました。
1時間半ほどで、荒菅沢に到着しました。沢全体が雪渓で覆われていますが、ところどころ溶けていて、穴が開いている個所もあります。登山者の足跡付近も穴が開いており、慎重に大回りして雪渓の上を渡りました。
ここで20分ほどタイムロスをしてしまいました。道を間違え登山道に並行する沢を登りかけましたが、別の登山者が声を掛けてくれたおかげで、無事登山道に戻れました。崖をショートカットして体力を消耗してしまいましたが、これからが本番です。
ここから笹平までは急登をひたすら登っていきます。森の中の登山道では、梯子やロープを使いながら登っていき、笹平に近いほうは尾根伝いの岩場が多くなります。写真を撮る余裕がなかったですが、登山道には、シモツケソウやタテヤマウツボグサなどたくさんの高山植物がみられました。出発から約3時間半で笹平に到着しました。
笹平から山頂を望みます。山頂までは約30分笹薮の道を歩き、最後の急登を登って行きます。笹薮の道はお花畑でもあり、高山植物の宝庫でした。ここからは糸魚川市内や日本海も見えました。
ようやく山頂に到着です。ほんときつかったですが、登頂できて大満足です。
この日も山頂では曇ってしまい、北アルプスや日本海は見れませんでしたが、トンボが空を埋め尽くすくらい飛んでいるのが見れました。お昼休憩を取り下山します。先ほど登ってきた急登を今度はひたすら下ります。今日も休憩を多く取りながら無理なく下山しました。
荒菅沢に到着、ここでビックリすることが!行きに渡ってきた雪渓が崩落しています!朝8時に渡った時は大丈夫でしたが、日中気温が上がり雪が溶けたようです。もし、渡る途中で崩れていたらと思うとゾッとしました。
このあとも登ってきたルートを順調に登山口まで戻り、無事下山しました。
下山後は、小谷(おたり)の日帰り温泉につかり、さっぱりしました。温泉を出発するのが4時半近くになりましたが、オリンピックロード経由で長野ICから高速に乗り、関越道で事故渋滞もありましたが、9時前には新座駅に戻ることができました。
今回の百名山2山は、道のりが長く簡単な山ではありませんでしたが、ご一緒したメンバーのおかげで無事登頂することが出来ました。山行を企画していただいたリーダーのN田さん、お誘いいただき大変ありがとうございました。車を出していただき、ほとんど運転していただいたS戸さん、運転お疲れ様でした。ありがとうございました。S徳さんとの言葉のキャッチボールを聞いていて楽しかったです。博学で勉強になりました。S徳さん、ご一緒していただきありがとうございました。無限の体力に驚きました。皆さんとの山行、塔ノ岳表尾根トレーニングも含め、夏の楽しい思い出となりました。また山行でご一緒できると嬉しいです。これからもよろしくお願いします!