日本で一番美しい沢

9/3 ⛅    折立7:00ー太郎平小屋10:30ー薬師沢小屋12:35

9/4 ⛅時々☂ 薬師沢小屋5:10ー赤木沢出合6:30ー大滝8:15ー登山道合流10:40ー北ノ俣岳11:05ー太郎山12:15ー太郎平小屋12:30ー折立15:10

黒部川源流部の赤木沢は日本一の美渓と言われてます。リーダーは5年前に会のメンバーと挑戦しましたが無念の雨天撤退、M藤は一昨年ガイド山行するはずでしたが天候等の理由から実現せず。そんな長年の夢だった赤木沢へようやく行ってきました。

今回は折立車泊+薬師沢小屋1泊プラン。当初は薬師峠キャンプ場に2泊で予定してましたが、キャンプ場が熊の被害で閉鎖になったため計画を変更しました。(太郎平小屋前での幕営も9月から県の指導により禁止になってます)

9/3 折立から薬師沢小屋まで

薬師沢小屋に着くと、黒部源流山小屋暮らし の著者やまとけいこさんが出迎えてくれて、わたし2冊読みました~♡と言ってサインをいただきました。薬師沢と黒部本流(奥ノ廊下)の出合に立地する薬師沢小屋は、沢のせせらぎが心地よく、天気も良かったので外のデッキは思い思いの時間を過ごす登山者や釣り師であふれてました。明日赤木沢に行くという静岡大の元気な学生さんたちは、冷てー冷てーと裸になって元気に水浴びしてました。

朝靄が美しい

広い川幅

それほど冷たくなかったです

岩魚止ノ滝・右側の草付きを高巻く

9/4 いよいよ憧れの赤木沢へ!

リーダーの遡行図と自分で予習したものとのすり合わせはバッチリなので、今日は赤木沢を思う存分満喫しましょう。うっすら明るくなり始めた5時すぎにデッキのアルミ梯子を降りて入渓。できればパンツは濡らしたくない女心。膝上くらいまでの水位の穏やかな流れをすすみ、無理なくへつれるポイントを探します。それにしても黒部本流はスケールが大きい! 川幅が広く明るく開放的な景色に目を奪われ、何度も立ち止まってしまいました。落ちたらドボン💦は1箇所ありましたが、そこはリーダーが腕をぐいっと引っ張ってくれたのでパンツの貞操?は守られました。

このへつりは成功

赤木沢出合

芸術的な滝のはじまりはじまり~

今年の紅白で誰かここから中継して欲しい

階段状の滝を慎重に

ここはちょっと泳ぎました

大滝は左岸を高巻いて落口に出る

赤木沢出合で右側の水際から赤木沢に入ると赤い岩盤の階段状の滝が出てきました。釜や滝に陽射しが当たり水はキラキラ翡翠色。前後左右どこを見ても爽快な景色。もう感動しかありません。こんな世界があるなんて… 来てよかったと心から思いました。次から次へと芸術的な滝が連続して、それを登るほどに小さな達成感が増していきました。幸せな遡行は大滝の高巻きで佳境を迎えますが、その先も2回5mのナメ滝が楽しませてくれました。詰めは赤木岳に向かって。ああ、赤木沢が終わっちゃう‥言い表しようのない感慨、脱渓してこのような気持ちになったのは始めてでした。

源頭を振り返ります

太郎平小屋と薬師岳

ちょっとだけハイマツの藪漕ぎをしてから登山道に合流して、歩いてきた源頭を見下ろしました。顔を上げれば正面には薬師岳、右側には先週登ったばかりの水晶岳や赤牛岳が雲の隙間に見えました。この時言葉少なになっていたのは、いろいろな山での出来事が走馬灯のように頭の中を巡っていたからであって、けっして藪漕ぎで怒っていたわけではありません。ひょっこり現れた雷鳥さんが登山道を先導して歩きだし、癒しの山行は無事に終わりました。そして北アルプスで沢登りをしたという一生の思い出ができました。

有峰湖を見ながら下山、リーダーありがとうございました

今回の赤木沢では、もうこれで沢登りから引退しても悔いはない、というほどの経験ができました。でも初心者の分際で引退というのもおかしな話なので、これからも沢登りに必要なスキルを学んで練習していきたいと思います。

リーダー、岩沢の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。

日本で一番美しい沢” に対して1件のコメントがあります。

  1. mogu より:

    ぴよちゃん、沢登りをしていたら皆があこがれる赤木沢遡行の達成おめでとう。
    感激した様子がよく分かりました、一泊二日で行けるなんてすごいわ。
    私はとうとう縁がなくて遡行していないのでうらやましい。
    でもね綺麗な沢はまだまだたくさんありますよ
    次は東北の赤木沢と言われるヘイズル沢がお勧め、この沢もとてもきれいな沢です

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