幌尻岳

百名山最難関と言われる幌尻岳。ルートはいくつかありますが、どれも行程が長く水量の多い川の渡渉を含みます。私達は最も登られている、渡渉回数の多い額平川コースから幌尻岳にチャレンジしてきました。

【日程&コース】2025年9月6日(金)〜9日(月)

9/7  4:00とよぬか山荘=4:50シャトルバス停留所(第二ゲート)5:07―7:10北海道電力取水施設7:33―9:29幌尻山荘10:11―13:14幌尻岳13:29―15:46幌尻山荘(泊)

9/8  4:02幌尻山荘―7:23幌尻岳8:18―10:41幌尻山荘11:37―13:33北海道電力取水施設13:53―15:52シャトルバス停留所

【メンバー】O田(L)、O崎、O倉an子、S藤

集合は羽田第1ターミナルB1Fの太陽の塔☀️時間になっても来ないO崎氏。電話をしてみると、自分だけちゃっかり出発ロビーに待機してます。まあ想定内だけど。彼はガイド風な見た目とは裏腹に、意外とおとぼけキャラなんです。

保安検査場ではアーミーナイフをサコッシュに忍ばせ、勿論引っかかり反省部屋に連行される始末。(ナイフは別途小さな段ボールに入れられ、預け荷物となりました)

 

新千歳空港で無事ナイフを返却してもらい、

レンタカーで向かうは苫小牧の魚港。お昼ご飯は何食べよう。海鮮丼やらザンギに目を奪われながら、リーダーがリサーチしていた苫小牧名物『ホッキカレー』が気になって、4人で仲良く食します。

 

貝の出汁が効いて美味しかったです。その土地の名物って1度は食べておきたいですよね😊

イオンに寄って食糧とお酒を調達し、今夜のお宿『とよぬか山荘』へ向かいます。

 

この山荘は町営で、廃校した校舎を再利用しており、糠平川コースの登山口へ向かうシャトルバス(こちらも町営)の発着場となっています。お値段もリーズナブル。売店やお風呂もあります。

 

夕飯はジンギスカン。苦手な2人は

事前に夕飯を変更してもらっていました。夜ご飯もカレーって知ってはいたんですヨ。

 

シャトルバスは、4時、8時、10時40分の1日3便。雨が降って川が増水するとバスは運休となり、幌尻岳へ登る事が出来なくなります。翌日の天気は6時から雨予報。数日前から気を揉んで、雨天時の代案もリーダーが準備してくれていましたが、どうやら明日の1便は出るようです。良かった❤️雨が降り出す前に早く出発しよう。早々に就寝。

 

朝3時に起き、4時の1便に乗車します。

 

真っ暗な中1時間ほどバスに揺られ、林道第二ゲートで降車。少し明るくなってきました。ガイド風Oさん、バスの補助席で酔ってしまい、元気がありません。

 

暫く林道を歩き。途中雨が降り出しカッパを着込む。

 

2時間程歩き,北海道電力取水施設へ到着。ここで沢支度を整えます。

 

川に沿った山道を少し歩くと、最初の渡渉ポイントが出てきました。

 


いざ入渓

 

さっきまで項垂れていたO崎氏は急にはしゃぎ出し、必要以上に川の中を歩きたがります。まるで水を得た魚🐟です。

 

額平川の水量は確かに多く、水飛沫をあげて勢い良く流れています。渡渉ポイントにはしっかりとピンクテープ。迷う事はなさそうです。なるべく浅い場所を選びながら慎重に川を渡って行きます。水は思った程冷たくないし、深い所でも女性の太腿くらいのとこが多かったです。

 

四の沢出合いは両岸が狭まり,流れが急な場所。地元山岳会が橋を渡してくれています。

 

危なそうな所はスクラム渡渉。先日の訓練が活かされます。3回くらいスクラム組みました。

 

2時間ほど沢歩きを楽しみ、本日の宿『幌尻山荘』に到着です。山荘の2階は寝床で、1階はストーブがありますが、板の間のこぢんまりとした山小屋です。

昨日の予報だと雨のピークは10時頃。次第に止んでその後は曇りマークでした。明日は快晴予報の為、本日は幌尻山荘まで。明日早朝よりアタックの予定でしたが、、、

 

現在の時刻はまだ朝の9時半。

 

狭い小屋の椅子もテーブルもない板の間に、夜まで座り続けるなんて耐えられない😱😱もちろん携帯の電波も入りません。「今日も登っちゃいましょうよ⤴️やる事ないし」S藤が提案すると「伯耆大山方式ね、今日と明日、2度登りましょう‼️」とすぐさまガイド風とan子ちゃんが同意します。リーダーは「雨に濡れて登る必要ある??明日は天気なのに」「クレイジーでしょ」と後ろ向きでしたが、、、

 

一旦雨も落ち着き、結局準備をして先頭を歩いてくれました。

幌尻山荘から山頂までは一気に高度を1100メートルあげます。雨は止むはずだったのに、いつしか降り出し風も出てきてしまいました。なんだよ天気予報ハズレじゃない。

 

風雨は益々強くなり、沢以上にびしょ濡れになり、周囲はガスって何も見えません。

 

それでも皆で山頂を踏めた喜びはひとしお。だってここは、百名山最難関の幌尻岳山頂です。

明日はきっと絶景が待っているハズ✨期待を膨らませ小屋まで下ります。全身靴までびしょびしょで、明日の出発を考えると濡れた事を少し後悔しましたが、、、

 

小屋は狭い為、ザックは持ち込み不可。宿泊に必要な物と食糧以外は軒下の倉庫にしまいます。以前我が会でザックをネズミにかじられた先輩がいらっしゃるとか。食糧やお菓子の包み紙も残さず小屋内に持ち込み、ザックの無事を祈ります。

 

びしょ濡れの衣類は外干し。

 

着替えを済ませて本日も小宴。小屋には多くの登山客。本日は雨の為1階部分を開放してくれてますが、普段は夕食は外なんだとか。宴会も早々にお開きにして、19時半には小屋の消灯時間です。

 

翌朝も3時起床、外は満天の星空。真っ暗な中4時ヘッデンスタートです。昨日下見?してますし、登山道はしっかり整備されていて、暗くても歩きやすいです。

 

空が徐々に明るくなり、昨日とは違う風景が目に飛び込んできます。

 

 

幌尻岳は秋風に包まれ、赤く染まった草紅葉が美しく、木々の葉っぱも色付き始めています。

 

稜線を歩きながら、「こんな景色だったんだねー」「最高の天気だね」大自然の素晴らしさに感動です。

 

山頂は360度の大パノラマ。

十勝平野や、遠く海まで見渡せます。最高のお天気の中、山頂に立てた喜びを噛みしめました。

地図を広げ、先日登った雌阿寒岳や羊蹄山を、an子ちゃんは来年リベンジを誓ったカムエクのお姿を探します。私達の後から登ってきた本物のガイドさんが、山々の解説をしてくださいました。

 

頼もしいリーダーのベストショット。色々有難うございました。

 

名残り惜しいですが、今日は第二ゲートから出るシャトルバスに乗って下山せねばなりません。まずは幌尻山荘まで下りていきます。デポした荷物を詰めて、軽く昼食、沢装備。

さあ最後まで安全に。今度は川下り。

 

額平川は太陽の光でキラキラ光っています。

 

本当に綺麗なエメラルド色。O崎氏は水の中が嬉しすぎて、川から中々出ようとしません。

 

挙げ句の果てに深い場所目掛けて飛び込みです。思う存分川を楽しみ、少年のような笑顔。ご興味ある方は動画もどうぞ。

 

 

取水場まで戻ってきました。沢靴を履き替えて、最後7キロの林道歩きはきつかったです。

 

第二ゲート到着。歩き終えてガッツポーズ。2日間本当によく歩きました。

すでにシャトルバスは到着しており17時出発予定でしたが、予約者が揃ったところで20分程早めに出発してくださいました。

 

今夜のお宿は『びらとり温泉ゆから』。2日間山荘だったので、温泉とふかふかのお布団が恋しかった‼️夕飯の時間に間に合うか微妙な計画だったので、一泊朝食のみのプランにして、夕食は宿のレストランで。さあ祝杯です。

an子ちゃんと私はステーキ丼。とっても美味しかったです。

 

朝食も美味しく、温泉も良かった❤️お勧めの宿です。

 

最終日は観光。こんな所に行ってきました。

 

幌尻岳の模型を見ながら、2日間を振り返ったり、次に来るならどのルート?なんて予習して楽しみました。

 

お土産もしっかりゲットし、

 

空港で最後の反省会。4日間の北海道遠征を締めくくりました。

今回はメンバーにもお天気にも恵まれ、本当に楽しい遠征となりました。私達は普段から沢登りをしており、額平川は平常水位でしたので問題ありませんでしたが、体力的に不安な方、沢の経験がない方はガイドさんの利用が良いかもしれません。幌尻山荘ではガイドさん同行のパーティーが2組いらっしゃいました。

幌尻岳に2度登るなんて思いもしなかったですが、リーダーのO田さんはじめ、同行の皆様に感謝、感謝です。

当初計画を立ててくださり、諸事情で参加が叶わなかったNさん。またどこかでご一緒しましょうね。

幌尻岳” に対して2件のコメントがあります。

  1. kinnikuman より:

    山頂の下見ってドユコト?(^◇^;)

  2. siva より:

    よ!松戸の市川団十郎。泳ぎも見栄を切りましたね。

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