剱岳

【行程】10/9 室堂9:00-剱御前小屋11:20-剱沢キャンプ場12:10-平蔵谷出合(下見)14:00-剱沢キャンプ場15:35(テント泊)

10/10 剱沢キャンプ場4:10-一服剱5:05-前剱5:40-剱岳7:00-剱沢キャンプ場9:40(テント撤収後10:45発)-室堂14:00

【メンバー】L:Y崎、S藤、Y城(会員外)、K林(記)

剱沢雪渓から剱岳山頂にダイレクトに突き上げる源次郎尾根。まだ登ったことのない魅力的なバリエーションルートの2泊3日の山行計画に参加しました。出発前、剱沢雪渓の崩壊により源次郎尾根に行けない可能性があると元山行部長のY氏から連絡があり、リーダーは室堂警備派出所へ確認するなど情報収集で準備に追われました。不安と楽しみ両方の気持ちのまま早朝3:30に松戸を出発し、扇沢7:30発の立山黒部アルペンルートで室堂へ。途中の大観峰までのロープウェイは雲の中でしたが、室堂に到着して外に出てみると快晴。紅葉真っ盛りの雄大な立山連峰の景色に心を奪われました。

観光客の合間を縫って大きな荷物を背負い、本日の目的地の剱沢キャンプ場を目指します。ロープ等の登攀具、テントと3日分の食料に加え、小屋が閉まっているので大好きなビールも担ぎ上げです。みくりが池温泉、雷鳥沢キャンプ場を抜けて、雷鳥坂の長い登りを頑張って登り剱御前小屋に到着。小屋でひと休みした後は険しい岩峰が連なる剱岳の絶景を見ながらの下り。剱沢キャンプ場へ向かう。

剱沢キャンプ場は空いていて一等地にテントを張り、早々に身支度をして翌日登る源次郎尾根の取付きの下見に出掛ける。源次郎尾根は剱沢小屋から真砂沢方面に下った途中にある平蔵谷と長次郎谷に挟まれた尾根で、夏道から雪渓を渡って取付くのが通常ですが、時期的に雪渓が崩落していて危険で渡れません。出発前にリーダーが室堂警備派出所に問い合わせたルートは平蔵谷出合までは右岸の破線ルート沿いを歩き、状況を見て下から回り込んで取付くとのことでしたが行けそうにもありません。後から来たパーティーは雪渓の手前の沢を渡ってザレた斜面で落ちながらも通過して行きましたが、とても危険そうなので翌日は安全な一般ルートで剱岳に登る計画に変更しました。そうと決まれば早急にテントに戻って宴会の始まりです。S子さんが作ってきてくれた美味しいおでんで乾杯! そして翌日に備えて早めに就寝。

 

10月10日、天気は晴れ。午後から天気が崩れる予報のため3時に起床し、4時に出発して早めに下山することに。前日にお酒を控えめにしたおかげか、みんな快調に歩き始めた。一服剱の辺りで地平線が赤く染まり始め、静かに朝日が昇ってきた。その感動的な瞬間にみんなの足が自然と止まる。予報されていた稜線上の強風は無く、他の登山者も少ししかいない静かなこの山に来られて、本当に良い時間を過ごしていると感じました。カニのタテバイなど数々の鎖場も難なく通過して剱岳山頂に7:00到着。剱岳の影も眺められ、30分ほど写真撮影を楽しんだり山頂での時間を満喫して下山しました。

下山路にあるカニのヨコバイを軽々と通過のS子さん計画ではテントであと一泊する予定でしたが、みんなのペースが揃っていたおかげで、予定よりも早く剱沢キャンプ場に戻ることができました。この調子なら今日中に下山して長野のホテルに泊まり、美味しい食事が楽しめるかも、という話になり、急いでテントを撤収して重い荷物を背負い、剱御前小屋までの登りを頑張ることに。K林はペースが上がらず小屋で少し長めの休憩を取り、紅葉が美しい室堂へと下っていきます。雷鳥平からの最後の階段もみんなに遅れながら上って室堂に14:00到着。室堂では前日よりも紅葉がより赤くなった感じがしましたが、それ以上に観光客が溢れていたのが驚きでした。

今回源次郎尾根には行けませんでしたが剱岳で素晴らしい朝日が見られたことと、Y埼リーダー、S子さん、Y城さんと一緒に楽しい山行が出来た事が本当に良かったです。次回は適期に同じメンバーで源次郎尾根に挑みたいと思いました。

下山後、長野インター近くのホテルの部屋で打ち上げ! 10/11 松戸に帰りました。

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