沢を登らなければたどり着けない秘湯【毒水沢・香草温泉】
【行程】9月14日
天狗山第一駐車場6:30-白根・芳ヶ平方面遊歩道入口7:00-毒水沢入渓地点8:10/8:20-香草温泉9:45/10:00-脱渓地点(1951m)12:00/12:10-三角点(1981m)12:30-毒水沢入渓地点14:10-白根・芳ヶ平方面遊歩道入口15:10-天狗山第一駐車場15:25
メンバー:O田、A原
O田は今年から沢登りを始め、今回で5度目の沢登り。
すっかり沢登りにハマっています。
そして秘湯大好きA原さんがどこからか「沢登りでしか行けない、温泉の流れる沢があるらしい。」という、まことしやかな情報を。
調べて見たところ、その沢は草津にあり、毒水沢の香草温泉というらしい。
現岩沢分科会のまだ誰も行ったことがない沢ということで、今回O田とA原で下見山行に行ってきました。
登山口は芳ヶ平方面へ向かう「白根・芳ヶ平方面遊歩道入口」から。
駐車場から車道を歩いて15分ほどなのだが、いきなり道迷いして30分もかかってしまった💦
毒水沢を登山道が横切る入渓地点に到着。
沢に入る支度をしていると、後から2組ほど沢登りにやってきた方たちが。
意外と人気の沢らしい。
装備を整え、いざ!入渓!!
序盤はとても緩やかな歩き沢。温泉が流れ込んでいるせいか、水は冷たくない。
段々状の小さなナメ滝が続き、とても歩きやすい。
沢水がエメラルドグリーンでとてもきれい。
ところどころ、釜がちょっと深めなのでへつります。
10mほどはあろうかという大滝。
これは登れないので、右手の高巻きコースを登ります。
段々状の滝の中腹に、もうもうと湯気が立ち上る場所が。
滝の脇から熱々の温泉が湧き出ていました。だけど、ここは熱すぎて入浴は無理😂
もう少し登ると、先行していったパーティーのお兄さんたちが何やら楽しそうにしている。
どうやら、気持ちよく浸かれる湯船を発見したらしい。
我々もその湯船をご相伴にあずかり、沢の温泉を堪能しました。
そしてこの辺りには温泉が湧き出ている箇所が多くあり、この一体が香草温泉と言われるポイントのようです。
こちらは左手には4mほどの滝があり、右手からは熱々の温泉水が流れ込むポイント。
左脇はあちぃけど、頭上から水がバシャバシャ落ちてくる😂
香草温泉の一帯を抜けると、岩肌が先程の白色から赤色に変わり、泉質が変わったのがわかります。
そして沢の様相も変わり、なだらかなナメ滝がなくなり、大きな石をガシガシと登る小滝が連続するようになります。
背丈以上の滝にはすべて高巻きの道があり、トラロープがかかっていました。
一応今回、20mロープとビレイデバイスなども持っていきましたが、危険箇所はなく、一箇所も使うところはありませんでした。
沢もだいぶ登り詰め、脱渓地点も近づき「もう、温泉はないのかな~?」と思っていた頃、急に沢の水が暖かくなりました。
まだまだ、入浴ポイントは残っていました。
この上流の方は沢の水がずっと適温で、どこでも入浴できて最高でした。
楽しかった温泉沢の遡行も、泥壁が立ち塞がり、ここで終了。
沢を右手に詰め上がると登山道があり、草津白根山の火口を見上げる場所に出ました。
そして下山は芳ヶ平方面に歩き、登山口まで約3時間、なんの見どころもない笹原をひたすら下ります。
正直、今回の山行でこの下山が一番辛かった😂
下山後は草津温泉の「大滝乃湯」でちゃんとした温泉に浸かって、硫黄と鉄分臭い体を洗い流しました。
来年あたり、会のメンバーを連れて来れるように下見で来ましたが、ロープを使うような箇所は無かったため、装備は沢靴とヘルメットだけで十分登れそうなグレードの沢でした。
しかし、歩程時間としては登山口から入渓地点まで1時間、沢の遡行が約4時間、下山に約3時間と、合計8時間ほどの歩程となるため、少々体力だけは必要かな。
そして今回も、よくもまたこんな秘湯を見つけてきた(詳細を調べたのは私ですけどね)、A原さんありがとうございました!!
ではまた、次回の山行もよろしくお願いします。