フォッサマグナが生んだ秘境

10/20 移動日、フォッサマグナパークを散歩と登山口下見後 雨飾山荘へ

10/21 雨飾山荘4:45=駒ケ岳登山口5:05/5:10ーすくみのテラス7:00ー駒ケ岳7:45ー鬼ヶ面山南峰9:25ー鋸岳11:50ー雨飾山荘14:50

10/22 雨飾山荘5:40ー中の池 ー雨飾山9:05/9:45ー中の池ー雨飾山荘12:30

🍄 W田リーダー・K田・会員外・M藤

鬼ケ面山

新潟の西側に聳える フォッサマグナが生んだ秘境の海谷山塊を縦走しました。そのむかしW田リーダーが雨飾山から見てその急峻さに驚き、いつか登りたいと秘かに希望の火を灯してきた山です。

フォッサマグナは、日本列島がアジア大陸から離れる時にできた大地の裂け目(溝)と考えられていて、海底火山の噴火で噴き出した溶岩や火山灰の堆積が その後の隆起によって地表に姿を現して この2000m級の山々を作った、らしいです。

3日間の行程は、初日は松戸から糸魚川まで移動、2日目は海谷山塊縦走、3日目は雨飾山登山と もりもりだ… ファイト!

まだ真っ暗な早朝に 宿のご主人が駒ケ岳登山口まで送ってくださり、海谷山塊縦走がスタートしました。始めはうっそうとした森の中をすすみ、しだいに左右どちらかにつねに傾いたぬるぬるの幅狭な急勾配の道になり、これが長いこと続きました。ぬるぬるにやられて切れ落ちた側にすべってしまうと命がアウトなので、ヘッデンの明かりの中ロープを掴み慎重に歩きました。

この縦走全体を通して感謝してるのが、ロープを張ってくださった方々の丁寧な仕事っぷりです。危険箇所や古いロープのところは2本以上張ってあり、長さが足りないことはなく、なおかつ数十センチ間隔で結び目があるので手がずるっとすべらないのです。きっと皆さん心優しい方々なのでしょう💕ありがとうございます。

そんなこんなしてるうちに空が明るくなり、目の前に巨大な岩壁が現れました。その直下のバンドを斜上します。ハングってる岩の下をくぐったりもしますが、優しさのロープがあるので安心です。

すくみのテラスに来ました。細い先端には2人が限度です。だいぶ標高が上がってきました。

ここからは紅葉のトンネル! 山装う良い時期に来られてリーダーに感謝です。

最初のピーク駒ケ岳に到着しました。ここまで2時間半、ちょっと疲れたけどまだ準備体操くらいです。リーダーの背後に寄り添うように立つのは前山行部長。いざという時に確保してもらうため30mロープ持参で応援を頼みました。

つぎのピーク鬼ヶ面山へ行くのは難所の連続で、まずいったん急斜面を下りました。それがもう大変すぎて写真も撮れないほど。激しく下るどろどろ道には優しさのロープはなく、枝を束で掴んだり左右のバランスを取りながら両手をあげて木を掴んだり。手足を存分に使ってオランウータンの気分になって下るのはおもしろかったです。

鬼ヶ面山北峰は難易度が高いので巻き、南峰は登頂しました。山頂に標識がなくて不安を抱えたまま鋸岳に向かいました。(たしかに南峰だとあとですぐ確認できました)

3番目のピーク鋸岳へのメインは20mの垂直ハシゴ。踏み外したら真っさかさまなので、途中疲れたら休めるよう簡易ハーネスに環付を準備しました。前を行くW田リーダーがテンポよく一段一段登っていくのを、K田さんとM藤は感嘆としながら見守りました。

やったー!鋸岳に到着しました。偽ピークをふたつみっつ越えて体力が削られていく気がしました。でもすごい多幸感。

予想通り下山も数えきれない本数のクサリやロープの連続。時々歩いてきた稜線を振り返り満足感にしびれるのでした。距離にして10キロほど、累積標高差も1500mくらい。急勾配の野性味溢れる道が 数字以上の満足感をもたらしたのだと思います。

が しかし、明日は雨飾山に登れるんだろか?と体力的に心配になり、実際夕食の最中に幼児のようにうとうと寝てしまったM藤。(幼児のようには可愛くないが) あまり記憶がないまま翌朝を迎えました。ちっ、晴れてる… 雨なら秘湯の湯に浸かってみんなの下山を待ってられたのに…

さ、元気を出して最終日 行きますか 🎶

 

ここまで長くなったので雨飾山はかんたんに

雨飾の女神よりも 駒ケ岳〜鬼ヶ面山〜鋸岳に惚れ惚れする

雨飾山ってステキな名前ですね

山頂でくつろいでます

男前なふたり

下山は紅葉を見下ろしながら

色気より食い気、紅葉よりきのこ

奇跡的にお天気に恵まれた3日間。良い意味でやばい W田さん&K田さん、そして往復800キロを運転してくださったY城さん、ありがとうございました。楽しかったです。つぎは破線じゃない山行でよろしくおねがいします 🩷

フォッサマグナが生んだ秘境” に対して2件のコメントがあります。

  1. ウスユキソウ より:

    ぴよちゃん、お疲れのところブログを纏めてくれてありがとうございます。
    思えば5月頃にやっと海谷山塊のメンバー(強者)が纏まり、本格的な始動が始まり前妙義(Y城さん指導)大源山とトレーニングして、やっと本番の日…ハラハラドキドキの幕が上がりました。
    ヒリヒリ胸の鼓動がたかなりましたが、雑念が消え去りなんだかんだ楽しかったです。
    トップY城さんの的確なアドバイス、抑えのK志田さん、ネジの飛んだ人、締めてもネジの緩む人
    個性溢れた面々…素晴らしかったです。
    ありがとうございます~感謝です。
    これに懲りずに、また…ご一緒してください。

    1. ぴよちゃん より:

      山行ではお世話になりました。
      急勾配の難路を歩き、自分のステップアップの貴重な経験をさせていただいたと思います。
      下山の時に眺めた鬼ケ面山やきれいな紅葉はしっかり目に焼き付いてます。
      (らくな山で)またよろしくお願いします♡⁠

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