ラッセル de 黒戸尾根

【日程&コース】2025年2月14.15日

4:00松戸ー6:30尾白川渓谷駐車場6:54ー10:09前屏風ノ頭10:15ー14:53七丈小屋

4:26七丈小屋ー7:22甲斐駒ヶ岳山頂7:49−9:10七丈小屋9:54ー12:17前屏風ノ頭ー14:40駐車場

【メンバー】Y崎(L)、M藤、N西(会員外)、S藤

 

元会員のNさんから雪山のお誘いで、甲斐駒黒戸尾根へ。一昨年から登ってみたいと思っていた、憧れの黒戸尾根をこの時期に行けるなんて願ってもないチャンスです。

前日の七丈小屋の情報では、12日の夜からまとまった雪が降り、積雪と強風によりトレースはリセット。吹き溜まりには70〜80センチの新雪との事。初めての甲斐駒ヶ岳は無事に山頂まで辿り着けるのか??不安な一夜を過ごしました。

 

当日は快晴。竹宇駒ヶ岳神社で登山の安全を祈願して出発。

 

吊り橋を渡って

 

登山口は落ち葉の絨毯。

 

黒戸尾根は長い。聞いてはいたけどほんとに長い。一合目に着く頃には雪がかぶりチェンスパ装着。次の二合目の案内標識が中々出てこず、ブツブツ言いながらもまだまだ余裕。

 

ところが、歩みを進めるにつれどんどん雪は深くなり、、、

 

深いところはご覧の通り。

体力お化けのNさんがラッセルで道を切り拓いてくれます。それはまるでブルドーザーのようでした。

 

眺望もない急登、ひたすら雪との闘いです。しかもサラサラのパウダースノーの歩きにくいったらありゃしません。

途中申し訳程度に女性陣もラッセルを交代しました。Mちゃんは軽すぎて、先頭を歩いていても雪が沈まず。まるで新雪の上をスキップするように軽やかに進んで行きます。彼女の足跡に男性陣が踏み入れると、アリ地獄のように身体半分が雪に埋まり😱😱「ラッセルになってないじゃないか」「お前はアメンボか〜」とヤジが飛びます。私は最後尾からその様子を見て,お腹が捩れそうでした。

 

鎖やハシゴも沢山出てきてもうすぐ小屋のハズ。

 

疲れてきて何度か小屋の幻影をみましたが、ようやく本物の小屋に辿り着きました。

 

喉が乾いてお腹も空いて、夕飯前に乾杯。

 

夕飯はハンバーグカレー。ボリュームあってとても美味しかったです。小屋は暖かく、疲れを癒してくれました。

 

小屋の前から。夕陽にうっすら染まる富士山と鳳凰山。オベリスクもハッキリ

 

翌日は3時半起床。女性は何かと準備に時間がかかるものですが、山行慣れしているMちゃんは早朝からキビキビと動きに無駄がなく、良いお手本にさせていただきました。

 

予定の4時半前に出発。

 

一足先に出発した同宿のソロの男性が、途中までトレースをつけてくれていました。

 

彼と合流後は男性3人で先頭を代わり、深い雪の中を全身使ってラッセル。真っ暗な中雪崩に注意しながら、前回のNさんの軌跡を頼りに進んでいきます。私は参戦できず、ただ後をついていくのが精一杯。ハイマツの上に雪が被っている所は、足が枝にハマって歩きづらくてきつかった。写真を撮る余裕はありませんでした。

「稜線にでたら、風で雪が飛んでいて歩きやすくなるはずだから」雪山の経験豊富なY崎さんは、女性陣を励ましたり、歩き方を指導してくださいます。

 

確かに!稜線に上がると踏み固められた歩きやすい雪質に。

 

甲斐駒に月が沈み

 

空の色が徐々に変わる。

 

神々しい景色に心奪われます。

 

この二本剣、自分の目で見ることができました。

 

太陽が昇る

 

本日も快晴‼️山の神様ありがとう

富士山、鳳凰山に北岳などの南アルプスの山々。北アルプスに八ヶ岳。大スターが勢揃い。何処を見ても美しく、感動で苦しさを忘れます。

 

核心のルンゼはピッケルを突き刺し、アイゼンの前爪で登ります。

 

もうすぐ山頂。

 

山頂を踏めて大感激。

こんなに素晴らしい景色を見せてくれてありがとう。連れてきてくれてありがとう‼️Nさんがいなければ、山頂はおろか小屋にも辿り着けず撤退していた事でしょう。そして仲間に感謝、みんなのおかげで頑張れました。

名残惜しいですが、「雪が緩む前に小屋に戻ろう」と早々に下山します。

小屋まで戻り小休憩。朝食用に準備してくれていたお稲荷さん弁当で腹ごしらえします。これがまた美味!写真を撮り忘れたのが残念です。

下りの途中、花谷さん率いるツアーのご一行様とすれ違いました。私は無知で存じ上げなかったのですが、花谷泰広さんは、ピオレドールを受賞した有名な登山家で、現在は七丈小屋の運営や山の保全活動にお力を注いでらっしゃる素晴らしい方だそうです。Nさんは花谷さんとお知り合いで、私達まで記念にと一緒に写真を撮っていただけました。

 

せっかくなので、サングラス🕶️外して、はいニッコリ

下山もホントに長くて辛かった😩無事に駐車場に着くとNさんサッと4人分のコーラを買って来てくれ

 

お疲れ様‼️と乾杯、健闘を讃え合ったのでした。コーラの美味しかった事‼️Nさんご馳走様でした。

お天気にもメンバーにも恵まれ、おかげさまで最高の甲斐駒を楽しむ事ができました。Nさんは15回目の甲斐駒ヶ岳なんだとか。そのNさんが、これまでで今回が1番大変だったと。ラッセル本当にありがとうございました。でも謙虚なNさんは「私1人じゃ登頂出来なかった、みんながいてくれたからです」と、はにかみながら話してくれました。またご一緒して下さいね。

Y崎さん、Mちゃん、今回も大変お世話になりました。また次回の山行も宜しくお願い致します。

ラッセル de 黒戸尾根” に対して2件のコメントがあります。

  1. ぴよちゃん より:

    長かったですね、黒戸尾根 (⁠*⁠⁠*⁠;⁠)
    頼もしい男性陣のおかげで無事に登頂できました
    つらかったことはもう忘れて今は達成感でいっぱいよ

    レストランでいただくようなキッシュ、あれで生き返りました、ありがとうございました!

  2. satoshi より:

    山行中はお世話になりました。
    もう2度と黒戸尾根は登らないぞと思ったけれど、あの景色を見れるなら,,,。喉元過ぎればなんとやらで、写真を見返しながらMちゃんと同じ様に、辛かった事より感動や達成感で胸が一杯です。
    本当!男性陣に感謝ですね。

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