ゴジラの背に乗る
〝ゴジラの背〟とか〝ゴジラ岩〟とか言われる場所はいくつかありますが、このたび北穂高岳 東稜の〝ゴジラの背〟に乗ってきました。ザイルなしでも通過出来る初級バリエーションコースらしいのですが、どんなコースだったかレポートします
2025/8/15(金)
松戸4:00=さわんどBT=上高地BT8:30-涸沢14:15(泊) 歩程5:30
8/16(土)
涸沢3:30-東陵のコル6:30-北穂高小屋7:30-涸沢10:40(テント撤収)-小梨平16:00(泊) 歩程11:30
メンバー:師匠・一番弟子・その他のおダッチ・その他のAA
【8/15(金)】
お盆真っ只中の山行だったので、渋滞が心配でしたが意外にもあっさり上高地に到着
今回のメンバー4人。元気なうちに写真撮っておきます
かっぱ橋は観光客でいっぱい。おしゃれで軽装なピーポーを突き抜けて、私たちは上高地奥へと進んでいく
みなさんご存知だと思いますが、かっぱ橋から横尾山荘まではほぼ平地の横移動で2時間30分くらいかかります。軽装ならこの道も楽しめるのですが、我らロープ持ちのテント泊装備ですから、ダイレクトに北穂高の登山口に取り付けないこの道が恨めしい
歩き出して2時間ちょっとで、早くもご褒美を投入しないとやってられません(徳沢園のコーヒーフロート投入)
横尾山荘脇の釣り橋を渡れば、やっと登山開始の雰囲気になってくるってもんです
数キロ痩せて身軽になった師匠と弟子が、涸沢テン場のコンパネを確保するべく、駆け上がる様に登って行く。体重増やしたおダッチは頭から汗をダラダラ垂らしながら、小さくなる2人を見送ってました
横尾山荘から約4時間、憧れの涸沢カールに到着です!わたしは初お泊まりです!いつもより空いているそうな。そして先発2人の勢い空しくコンパネは確保できませんでした。残念
涸沢のテン場は大きい石がゴロゴロしているのですが、割と平らになる様にならしてあったので、コンパネ無くてもどこでも大丈夫かなーと思ったのですが。少しの床の歪みも許さない師匠は暫くテン場をウロついてました
やっと師匠のおメガネにかなった場所にテント張ります。今回は2人用、2張りしました
そして、持ち上げたビール(凍らせてきた)にてかんぱーい!このあと足りない分は涸沢ヒュッテで購入したのですが、凍らせて歩荷したビールの方がキンキンで美味しかったです。執念を感じる味でした
弟子っこは料理の天才なので、山の上とは思えない豪華なつまみの宴会でした。わたしが持ってきた、乾き物の小魚が登場する隙がない
やっぱり外で宴会はテントの醍醐味ですよね。夕立にも合わず、つまみだけでお腹いっぱいでした
【8/16(土)】
翌朝、2時30に起きて1時間後にテン場を出発。ちょっと写真は悪いのですが、振り返ればどのテントも出発に向けて灯りがついていてきれいでした
ヘッテンつけて急坂上がる、息も上がる。はなっから急坂
テン場から約1時間、やっと今回の目的の東稜分岐に到着。日が登るまで暫し休憩。なんか素敵な動画が撮れたので載せておきます
やっぱり朝のこの時間が一番好きだなぁ
ゴジラの背に向かってカールを上り詰めていく
ちょっとガスが出てきちゃいました
そして〝ゴジラの背〟に突入
高度感すご
東稜を離れた所から見ると、ボコボコしたピナクルの連続で、まさしく〝ゴジラの背中〟ここをフリーで登って行きます。下は見たらいけません。ゴジラのテーマを口ずさみながら上を向いて進むのが正解
そして全員無事に通過ー!振り返ると、結構トンがったコースでした。岩場にはハーケンが幾つか打ってあったけど、手足の置き場はしっかりあったので、慎重に行けば怖いことはない感じでした。ですが、この高さで岩を乗っこしたり、切れ落ちた部分を横切ったりするので、まさに「寝ているゴジラさんの背中通過〜」なコースでした
遠くに涸沢ヒュッテのテン場が見える
ゴジラの背通過後、ちょっぴり懸垂ポイントもあり。ここも慎重に行けばフリーでも行けそうでした。でもせっかくロープ持ってきたので、安全に降りました
最後はガスがかかってきちゃったけど、北穂高小屋が近付いてきた
山荘のテラスの真下に到着します。無事にここまで来れて一安心
スリリングな場所をクリアしたあとは、小屋のカフェでコーヒータイム
「北ホ」のコーヒーカップ、可愛くないですか?これが3,106mの山頂ですよ。これを味わったら、仕事の日オフィスで飲むコンビニコーヒーが、不味くなっちゃう
いつまでもいるわけには行かないんでね、しぶしぶ下山するわけです。記念写真は撮るけども
下山もまあまあ急坂なので、慎重に
テン場まで戻ってきました。テント回収したらまた荷物が重くなるなー
なんと涸沢ヒュッテに冷えたスイカが200円で売ってました
もちろん全員で食べる
涸沢ヒュッテさん、お世話になりました。今回は初級との事で師匠のルーファイの下、ビビりの私にもやさすぃいコースでした。周りにはたくさん上級のクライミングコースがあって、いつか行けるようになりたいと妄想が膨らみました
もうあとは下山だけ。涸沢ヒュッテから小梨平まで、とにかく長い!5:30もかかるんですよ。もうダラダラと長い平地歩き。体も疲れてるし、足も痛いし、単調すぎて会話もなくなる。途中川に足つけて一瞬元気になるけど、すぐにまた無言歩きになる
で、ですね。今回アプローチシューズで、テント泊装備で荷物が重かったのが祟って足が痛い
16時に小梨平キャンプ場に到着後、今からバスで駐車場に帰り、都内まで5時間近く運転して帰るのが辛くなっちゃってね
小梨平キャンプ場にもう一泊して翌日の朝イチで帰る事に!そう決まってからのビールってくっそ美味いよね
1人「山賊」を選ばない空気読めないわたし
カレーとビールが体に染みる。急きょの延泊になってほんとよかった。お風呂入ってさらに外のベンチで飲み直ししましたー
翌朝の静かな上高地。昨日泊まってほんとよかった。2日間(+1日)ありがとうございました。あとは安全運転で帰るだけ🛻
今回メンバーの皆さまお世話になりました。安全運転でかえりましょう!!!