絶景 大スラブ

11/4 登山口駐車場8:00ーシジミ沢出合10:30ー御前ヶ遊窟12:15ー井戸小屋山13:00ー登山口駐車場14:50

会越国境の御前ヶ遊窟でY城さんと大スラブを登ってきました。スリップしたらどこまでも転がっていきそうなスリル満点のスラブ登り。ワイルドすぎでした。

川の流れのように…

危険箇所でも紅葉に目を奪われます

アプローチ

登山道を辿っていくとまもなく鍬ノ沢の渡渉点。滑らかな白い岩肌がきれいですが、前日までの雨でかなり増水して流れも急で、とても渡れる気がしません。これは撤退でしょと内心思ってたのに、飛び石を飛べとリーダーからまさかの指令が (゜o゜)! 飛べない間隔の飛び石をあの手この手を使ってなんとか通過してからは、鍬ノ沢の右岸を高巻く幅の狭いトラバースが続き、油断すると滑落する泥泥斜面を2時間慎重に歩きました。

シジミ沢出合 この滝の手前で2回目の渡渉

藪をぬけると

どーん

必殺 四つん這い

高度感 写真では伝わりませんが、すごいんです

リーダーは余裕

シジミ沢出合~御前ヶ遊窟

シジミ沢出合でまたしても命がけの渡渉。泣く泣くクリアして藪をぬけると、上空にこれから登るスラブ壁がどーんと聳えてました。すごいんですが!!!!! ここからの直登は、いけそうなルートを見つけながら自由に登って良いということなので、四つん這いになって無心で登りました。どこもかしこもスラブだらけで素晴らしい。乾いた斜面ならフリクションが効くので、高度感のわりには怖くなく楽しくて登りすぎました。気がついたら左寄りにルートを外れてしまって… マズイ、登れるけど下れないのです。キレッキレのトラバースでルートに戻り、ちょっと藪漕ぎしてから御前ヶ遊窟に到着しました。シジミ沢出合からの標高差は400m、1時間半くらいスラブに張り付いてたことになりますが、楽しかったのであっという間でした。

御前ヶ遊窟の中と、中から見た景色

ひゃー 🍁

御前ヶ遊窟

平家のお姫様が隠れ住み、待てど暮らせど来ない恋人を想い身投げしたという伝説がある窟屋だそうです。本当かな?  遊窟から尾根に出るところがまた急で、これを登って全スラブが終了。遊窟のトップでは360度の紅葉景色が望め、飯豊連峰が冠雪で輝いてました。

登ったぜ

下山

大展望の感動に浸りながら井戸小屋山経由で下山しました。とても急な一般登山道を所々コンパスを出して地図読みしながら下りました。一日を通して簡易ハーネスとロープの出番はなく、また、ラバーの沢靴やクライミングシューズでスラブを登る人もいるようですけど、私達はアプローチシューズで問題なかったです。ルーファイがキモの破線ルートの山行。渡渉の時だけリーダーは鬼軍曹と化しましたが、下山するまで安全に配慮していただきました。来年は自分で先頭を歩くぞ と今から楽しみでなりません。

山行中に会ったのは県内在住の女性ひとりだけで、その細い腰にはナタと熊スプレーがぶら下がってました。そして帰りの立ち寄り湯では、地元の女性たちが熊に関する情報交換をしてました。阿賀町では路上や民家の敷地内にも熊が出没してるそうです。山登りで千葉から来たと言ったら、こんな時に山なんか入っちゃダメだと窘められました。(;´Д`)

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