国東半島峯道ロングトレイル

大不動岩屋にて　浸食によってできた荒々しい岩峰が何本も樹々の中から突き出している。

中山仙境　無明橋　どうやって作ったの？ここを渡ります。

奇怪な岩峰群　桜が咲いたら見事でしょうね。名所だそうです。

 

日時　3月11日～14日
コース　国東半島峯道ロングトレイル　Ｔ-1 T-3 T-4　K-1
メンバー　M.Y T.Y  E.W  M.M  F.K  Y.I  S.K  H.S記

大分県の北東部に位置する国東半島は瀬戸内海に面した丸い半島です。古くから仏教文化が栄え、また宇佐神宮の神領であったことから、神仏習合の地とされ独特の文化が栄えたところです。この地は古代の火山活動の結果、両子山を核に尾根と谷が放射線状に広がり、岩峰が多く奇怪な風景を醸し出し、至る所に石造文化財、野仏があります。その昔、僧侶が峯入りという修行のために歩いた道をベースに作られたのが国東半島峯道ロングトレイルです。10コース135キロに及ぶロングトレイルです。2年越しの計画がやっと実現し、トレイルに興味あるメンバーで行ってきました。

一日目　T-1コース 大分空港ー熊野摩崖仏ー真木大堂ー古代公園ー朝日夕日観音岩山ー田染荘ーほたるの館ー山翠荘

鬼が一夜にして積み上げたといわれる自然石そのままの石段。　ここは鬼が仏になった里とも言われ、鬼伝説がたくさんあります。

熊野摩崖仏　日本最大級の摩崖仏　重要文化財
石段を上ると岩壁に刻まれた大きな不動明王と大日如来が現れました。ここがこのトレイルの起点。旅の安全を祈願しました。

人より多くのお人形が迎えてくれました。足元の草花をみながら里山を歩きます。4日間コンビニ他お店をみませんでした(*_*)

ただの田んぼの景色と思いきや、ここは田染荘（たしぶのしょう）と言い1200年前の宇佐神宮の荘園の名残。日本の原風景。重要文化的風景だそうです。田植えが始まればさぞかし美しいでしょうね。

真玉温泉　山翠荘　ここに3泊。海に近く魚料理は美味しく、温泉の泉質は柔らかくお肌ツルツル。その上お安い、いい宿でした。

2日目　Ｔ-3　コース　山翠荘ータクシーー並石ダムー長安寺ー天念寺無明橋ー無動寺ー椿堂ー應歴寺ー富貴寺ー山翠荘
今日と明日はトレイル協会のガイドさんに案内を頼みました。ルートは整備され、案内テープもありますが、結構複雑です。
ガイドさんの解説やルート案内は心強く、トレイルはより楽しくなりました。

写真の真ん中Ｖの字の上は橋です。これから、この橋（天念寺無明橋）を渡りにいきます。
事故が起きたこともあるこの橋は今はトレイルルートから外れていますが、ガイドさんにお願いして連れて行ってもらいました。

川中不動。川を鎮めるためにこんな川の中にも不動尊が祭られています。

左　お寺　（天念寺講堂）右　神社（身濯神社）　中は続いています。不思議な光景にびっくり。正しく神仏習合の地です。　　　また、ここで幸福を招く鬼の祭り、修正鬼会という火祭りがおこなわれ、建物の中は焦げた臭いがしました。

ここからはクサリ場をいくつも越え、天念寺の裏山にある天空に浮かぶアーチ橋を渡ります。

 

幅はありますが太鼓橋なので渡るときはドキドキ。高所恐怖症の方は☓ですね。ガイドさんが見守っています。

富貴寺　九州最古の木造建築　日本三大阿弥陀堂の一つでかつて内部は極彩色の壁画に囲まれていたとか。今は人の姿をめったに見かけないくらいのこの地にそんな煌びやかな世界があったとは…

苔むした石仏が時代の流れを感じさせてくれます。

3日目　T-4　コース　山翠荘ー猪群山ーストーンサークルー飯牟礼神社ー中山仙境無明橋ー六所宮ータクシーー山翠荘

静かな森の中、いくつもの仁王像にお会いしました。

飯牟礼神社の仁王様　お会いした中で一番ユーモラスです。

ガイドさんと一緒に。終始に賑やかな一行に鹿が威嚇の声をあげていました。

岩だらけの山が続きます。石仏文化が発達したのが理解できます。

中山仙境　無明橋　このトレイルの楽しみ処。ここは幅が狭く渡り終えてホッとします。皆、怖いより楽しそうでした。
この橋もトレイルルートから外されています。でも、ここを渡るのが今回の目的の一つでした。

こんな痩せ尾根が至る所にあります。峯道というだけあって岩場、トラバースが多く変化に富んだルートです。

4日目　K-1コース　山翠荘ータクシーー西方寺ー大不動岩屋ー千燈寺ー五辻不動ー岩戸寺ーバス・タクシーー杵築城ー大分空港
今日も天気は味方してくれました。

大不動岩屋　岩屋とは岩壁に自然にできた洞穴、あちこちに岩屋があり仏様が祀られています。この大きな岩屋も修行の場なのです。

奇岩の景色に目を奪われる。

五輪塔群。いつ、どうやって、何のために、こんなにたくさんの石塔がここにあるのか。これも鬼が関係しているとか。鬼の里ですから。

杵築の城下町　風情がありますね。

無事、予定の行程を達成し、余った時間で杵築市の観光をしました。
天気に恵まれ、国東半島の自然、歴史、文化を堪能した充実の4日間でした。
無事、歩けたことに感謝。参加の皆様に感謝。

最後まで見ていただきありがとうございました。