鳥海山バックカントリー 日本海に向かって広大な雪原を滑る
数年前は悪天候で途中敗退したが、今回は絶好のお天気に恵まれ今シーズン最後で最高の山スキーを堪能した。
参加者: Y城、S口(記)
山行日:5月5日 鳥海山登頂と山頂直下からの滑走
鳥海山は遠い。慎重に天気予報を確認し登頂日を決めた。連休中のため前日深夜に出発し昼頃には大平山荘に到着。当日は朝8時前に宿を出て吹浦(ふくら)登山口に車を停めたが、山スキーヤーの車が続々と到着して来た。
吹浦口から山頂まで5時間長の長いハイクアップになる。登り始めからいきなりの急登で息が上がる。1時間近く登ると傾斜が緩み広大な斜面が広がってくる。遠くに象潟口から登って来る沢山のスキーヤーが見える。ひたすら登り続けて御浜(おはま)小屋に到着し一息入れる。小屋から扇子森(せんすもり)を越えてると七五三掛(しめかけ)への急な登りが待っている。七五三掛は岩が露出しておりスキーを担いでツボ足で千蛇谷(せんじゃだに)側にトラバース。千蛇谷まで35度位の急斜面を慎重に降りる。千蛇谷斜面を山頂目指してひたすら登るが、コロナ禍の数年来の運動不足で脚が重い。脚を使い切った頃に大物忌神社(おおものいみじんじゃ)に到着。スキーをアイゼンに履き替え新山頂上を目指す。僅かの登りで頂上に到着。日本海が眼前に広がる雄大な眺望で気分は最高だ。大物忌神社近くで昼食をとり、いよいよ神社直下からドロップインする。脚が疲れている上、最近積もったストップ雪がスキーを掴み板を回し難い。慎重に千蛇谷を滑り標高を落とさないよう注意しながらトラバース地点に到着。スキーを外しツボ脚で七五三掛を抜け扇子森まで滑り降りる。シールを付け今日最後の登りを楽しむ。御浜小屋の少し先まで稜線を辿り赤旗の立つ吹浦口ルートまで滑り込むが、日本海に飛び込む気分の最高のダウンヒルだ。この辺りから雪質が変わり板が全く掴まれなくなる。気持ち良く思い通りのターンを描きながら一気に吹浦口まで滑り降りた。
長いハイクアップと滑走で体力を使い切りましたが、まさに山スキーの醍醐味を満喫した最高の一日でした。
“鳥海山バックカントリー 日本海に向かって広大な雪原を滑る” に対して2件のコメントがあります。
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素晴らしいブログありがとうございます。
雪質が良い時に再訪したいですね。でもこれも自然次第、好天だったことに感謝ですね。
鳥海山は遠いですが一緒の移動宿泊もまた楽しい時間です。
扇子森は小屋先から北側を巻いた方が登り降りが無くて楽だったようです。次回の課題ですね。