秋時雨の下ノ廊下

【行程】

10月14日(土) 松戸(東京)=富山(ホテル泊)※新幹線移動のみ
10月15日(日) 6:19富山駅=6:36滑川駅=7:46宇奈月温泉=9:33欅平10:00-13:40大太鼓-16:10阿曽原温泉小屋(小屋泊)
10月16日(月) 5:00阿曽原温泉小屋-6:30仙人ダム-7:30半月峡7:50-8:40十字峡8:50-9:55白竜峡-13:40内蔵助谷出合-15:20黒部ダム駅15:35=15:50扇沢17:00=18:45長野=松戸(東京)

【メンバー】L:Fさん、SL:W辺Kさん、I谷さん、A原さん、W田Eさん、O田(記)

10月も中旬。
今年の夏の暑さも、ようやく忘れ始めた、この頃。

山の会メンバー6人で、秋深まる下ノ廊下を歩いてきました。

聞けば私以外の皆さん、下ノ廊下には並々ならぬ念願の思いがあったとのこと。

数年前より計画しておきながら、昨年は山行予定日に下ノ廊下が開通せず、それ以前もコロナの渦中で行けなかったとのことで、ようやく今回の山行に至ったとのことでした。

初日は天気予報通り朝から弱雨でしたが、皆さんの熱い思いで雨天決行。

富山から電車で宇奈月温泉まで行き、トロッコ列車に乗って欅平に向かいます。

遊園地のアトラクションのようでとても楽しい。

登山口までの長い旅路を終え、欅平に着くなりさっさと支度を整え登山スタート。

周りは観光客ばかりなのに、観光の余裕なんてありません(笑)

登山口から数十分登ると、さっそく水平歩道に出ます。

山の斜面が水平に彫られて登山道が作られており、高低差がほとんどありません。
冷たい雨がしとしと降っていますが、皆さんのテンションは高い。

低い雲が山の絶壁にまとわりつき、峡谷の秘境感があってなんとも良い雰囲気です。

登山道には長いトンネルもあり、ヘッデンを点けて進みます。

ホントに気分は登山というより秘境探検。

下ノ廊下のハイライト。大太鼓展望台。

絶壁をくり貫いた登山道は圧巻。

長い秘境探検を終え、本日のお宿の阿曽原温泉小屋に到着。

一日中雨に降られてしまったので、服も靴もザックもぐっしょり。

阿曽原温泉小屋の夕飯は名物のカレーとメンチカツ。

この日、カレーのお肉は地元のブランドポークで、ごはんは新米との事。

カレーもスパイスが効いていて、とても美味しかった。

それをおかわり自由とは、なんとも太っ腹の山小屋よ。

しかし、楽しみにしていた露天の温泉はこの夜、雨が強く降ってしまい入ることができませんでした(泣)

翌朝5時。天気予報では晴れのはずが、、、何故か雨。

2日目もレインを着込んで出発。

仙人ダムのあたりは、登山道がなんと建物の中に!?

建物の中はまるで坑道のようなトンネルやレールが敷かれ、鉱山にでも迷い込んでしまったような感覚でした。

建物を抜けるとダムの上に出ました。

その先の吊り橋を渡ると、またスリルある水平歩道に戻ります。

登山道に滝が落ちていても、すでにズブ濡れなので躊躇なく横切りますよ。

雨が降ってなくてもレインウェア必須です。

絶壁に作られた登山道をこんな感じで歩いています。

ちなみに場所は半月峡付近。

2日目でかなり歩きましたが、まだ皆さん元気。

10時頃、ようやく雨も上がり、すこし晴れ間も見えてきました。

そして下ノ廊下もいよいよ佳境。

一歩となりは断崖絶壁なので、番線の手摺に掴まり慎重に。

ワクワクドキドキしますね。

黒部ダムに近づき標高を上げるにつれ、山が色づいてきました。

山から谷へと、いくつもの滝が流れ落ち、見どころが多いのですが、さすがにそろそろ皆さんお疲れです。

阿曽原温泉小屋を出発し約10時間。

ようやくゴール地点の黒部ダムが見えてきました。

黒部ダム上の電気バス乗り場まで登って下ノ廊下の旅は終了となりました。

 

山行を計画し、ずっと先頭を歩いて頂いたFさん、大変お疲れさまでした。

そしてありがとうございました!

そして皆さんの念願の下ノ廊下に同行させていただき、とても楽しかったです。

 

ではまた、次の山行もよろしくお願いします。

秋時雨の下ノ廊下” に対して1件のコメントがあります。

  1. kinnikuman より:

    ブログありがとうございます!紅葉も綺麗でした。スリリングな横移動、ドキドキでしたね。安全に行けてよかったです。

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