剱岳 源次郎尾根・奥大日岳
剱岳のバリエーションルート、源次郎尾根。去年はアタック前日に下見に行ったら、雪渓が崩壊していて取付まで辿り着けず、敢えなく敗退(山ブログ 2025剱岳 )。今年は当初5人でリベンジを企画しましたが、天候不順もあり日時をずらして2人で挑戦する事に。
【日程&コース】2026年8/20(木)〜8/24(月)
8/20 池袋(室堂行夜行バス)22:30=立山駅6:00
8/21 立山駅7:10=ケーブルカー=立山高原バス=8:20室堂BT8:46ー雷鳥沢キャンプ場(泊)
8/22 雷鳥沢キャンプ場5:51ー室堂乗越6:48ー7:47奥大日岳8:02ー室堂乗越8:55ー10:43剱御前小舎11:21ー12:36剱沢キャンプ場ー剱沢雪渓ー劔沢小屋ー剱沢キャンプ場(泊)
8/23 剱沢キャンプ場3:55ー源次郎尾根取付5:27ー一峰ピークー二峰ピークー9:27懸垂ポイント9:55ー10:53剱岳山頂11:27ー12:31前剱岳12:50ー13:53剱山荘ー14:21剱沢小屋14:52ー15:04剱沢キャンプ場(泊)
8/24 剱沢キャンプ場5:45ー6:25剱御前小舎6:35ー7:40雷鳥沢8:01ー8:40みくりが池温泉9:40ー10:00室堂BT(高速バス)11:55=池袋19:45
【メンバー】 Y崎(L)、S藤
初日
池袋から室堂直行の夜行バスで楽々現地に到着予定が、ん⁉️立山アルペン村での休憩で、運転手さんからまさかのアナウンス。大雨で途中道路が通行止めになり、室堂まで入れない為、立山駅にてケーブルカーの引換券を渡すとの事。えっ⁉️そんな予報じゃなかったはず💦道路閉鎖なんて😨幸先悪いなあと思いつつ・・・せっかく来たのだしイレギュラーも楽しもう、と気を取り直します。Y崎さんも私も立山駅はお初です。

可愛いケーブルカー
ケーブルカーと高原バスを乗り継ぎ室堂BT到着。外に出ると小雨が降ってましたが、そのうち止むかとカッパで歩き出します。次第に雨足は強くなり、雷⚡️まで鳴る始末。

浄土沢を渡り、暫く歩くが戻ることに。
劔沢まで行きかけましたが、引き返して雷鳥沢で停滞する事にしました。夜中まで降ったり止んだりの不安定なお天気でした。

それでも多くの登山客がテントを楽しんでいました
2日目
計画変更、まずは奥大日岳を目指します。雲は多めですが、天気は回復傾向。今回は源次郎とあわよくば立山三山を回る予定だったので、奥大日岳の事はよく調べもせずに歩きましたが、思いの外、登山道からは絶景が広がり、とても気分良く歩けました。

新室堂乗越より
弥陀ヶ原は日本で最も標高の高い湿地帯で、『ガキ(餓鬼)田』と呼ばれる池塘が3000個も点在するそうです。高山植物の宝庫で、秋の紅葉も素晴らしいそう。高原バスも走っていました。

いつかのんびり歩いてみたい
木苺の大きな実があちこちに成っています。熊さんは食べに来ないのかな??

甘酢っぱくて美味しい😋
右手には剱岳の勇姿、左手には薬師岳が見え、最高の稜線歩き。早月尾根の長く美しい稜線に溜息がこぼれます。

山頂までの緩やかで楽しい稜線歩き

目の前の剣岳に大感動
そして山頂はまさに剱岳の展望台。剱岳カッコイイ😍😍

北アルプスの山々にうっとり
そして後ろを振り返ると存在感抜群の薬師岳、その左奥には笠ヶ岳、更に視線を左に向けると槍までハッキリ見えるではありませんか‼️素晴らしい眺望にテンションはマックス。奥大日岳、こんな素敵な山だったなんて!!本当に来て良かったです。
その後は剱御前小舎でランチして、

温かいラーメンは胃袋に沁みる
剱沢キャンプ場でテントを張り、富山県山岳警備隊から情報収集。明日の為に雪渓の下見を済ませます。

雪渓はしっかりしており一安心

下見の帰りにビールを求めて剱沢小屋へ

こんなところにフォトスポット

明日も晴れますように!!
3日目
いよいよアタック当日。取り付きから山頂までのバリエーションは参考タイムで6時間。トータル10時間超えですが、剱ですからどこも気を抜けません。ヘッデンでテン場から真砂沢方面に夏道を下り、降りれそうな場所から軽アイゼンを履いて剱沢雪渓へ。
日本三大雪渓の一つ、この剱沢雪渓は日本で初めて現存する氷河と認定され、国際的にも貴重なんだそうです。

雪がさざ波のような形に固まっており、歩きずらい

モルゲンが美しい
予定通り取付の辺りで明るくなって登攀開始。 ガレ場を四つん這いで這い上がります。草付きに入ったかと思うとすぐにジャングルのような有様に。灌木の合間を縫いながら進むと前半核心の大岩。大岩越えはややハングしており、S藤はホールドに手が届かず、ロープを出してもらいました。しばらく行くとスラブ岩壁。クライミングシューズなら楽に登れそうだけど、アプローチシューズで落ちると嫌な高さ。ここは身体の小さいS藤が、岩壁右脇の生い茂る木の枝を擦り抜け登りますが、ザックが何度もひっかかり苦戦。身体をスクリューさせながらどうにか岩壁上まで辿り着き、ロープを出しました。必死すぎてここまでの写真はありません。

岩場は快適クライミング

めっちゃ楽しい
尾根に上がると明瞭な踏み跡があり、一峰ピークへ。ここまで3時間ちょっとかかりました。

奥が一峰ピークCo2709m
すぐ目の前には、どデカイ塊にしか見えない二峰が待ち受けています。

一峰ピークから見た二峰
やせ尾根をクライムダウン。

コルから一峰を振り返る
二峰のハイマツと岩場の合間を登り返し。両手両足を駆使して登る為、あまり写真も撮れませんでしたが、トラバースする箇所で雷鳥の親子を発見し、しばし心が安らぎました。晴れ間が見えたりガスが湧いてきたりと快晴ではありませんでしたが、日差しが強いので曇っているぐらいが有り難かったです。右脇を走るもう一つのバリエーション、八ツ峰の美しい稜線はハッキリ。幾つものピークがあり、北鎌のようです。

来年あたり挑戦したいなあ
二峰の山頂はのっぺりと縦に長く、奥に進むと懸崖となっており、懸垂ポイントです。

上からは着地点が全く見えない

いざ懸垂
その後はガレガレの岩場が続き、慎重に歩かないと足を置くたび落石を引き起こしそうです。ひたすら登ると人影と祠が見えてきました。

やったね!!
山頂はガスで真っ白。眺望はありませんでしたが、去年の素晴らしい景色は脳裏に焼きついています。
写真を撮ってしっかり休憩、別山尾根から下山しました。
本日も剣沢小屋に寄り祝杯🍻キンキンに冷えたビールが最高に美味しい‼️

ここから見る剱岳は、源次郎尾根がクッキリ
スカイラインに映える、まるでフタコブラクダのようなあの尾根を歩いてきたんだ。じわじわと喜びが湧き心が満たされました。
4日目
最終日は下山だけ。と思ってましたが、別山乗越まで登り、それを越えて雷鳥坂を下るも、また雷鳥沢から室堂まではずっと石段の登りです💦あの石段がこの山行の核心だったかも。疲れが残る身体にテン泊装備、ガチャ、ロープ付きの荷物は応えました。
みくりが池温泉で数日振りのお風呂。日本一高所にある雲上の温泉は、白濁していてとっても気持ち良かったです。

みくりが池

室堂BTに着き早めのお昼と生ビール
帰りは無事に、室堂ー池袋直通でした。
今回は前日まで4人で決行するつもりで準備を進め、天気予報に一喜一憂しました。結果的に日にちをずらし、現地でも計画を変更して源次郎に臨みましたが、サイトによって予報も異なり、山のお天気は本当に難しいと思いました。雪渓の状態もあり、多忙な4人のリスケが中々叶わず、Mちゃん、Y城さんとご一緒できずに残念でした。
源次郎尾根は踏み跡もまずまずついており、ルートは分かり易く北鎌のような道迷いの心配はありません。ただ、整備はされていないので、枝を掻き分けたり、落石には神経を使いました。ロープを出す回数にもよりますが、時間もそこそこかかるので、パーティーは少人数の方が良いかと思われます。
リーダーの臨機応変な決断で、今回の冒険も大成功に終わり、いつもながら心から感謝しています。
また次の目標に向かい精進したいと思います。

