痛みに負けないで
楽しい山行記ではなく個人のヘルニア治療の記録です。ネガティブ投稿なので興味のない方はスルーしてください😉
①症状のはじまり
1月下旬に急に右太腿裏をボールペンのような尖ったもので突かれているような違和感を感じる。前日になにか原因になるようなことはしてなく、そのまま1週間放置していたら、点で感じてた違和感はしだいに包丁の背で押されてるような縦の線の痛みになりしびれも出てきた。歩くとつっぱる。そこで まつど西口整形クリニック で診てもらうことに。
②原因は何?
先生は私の両脚を持って揺らしたり押したりして、左に比べて右のほうが断然力が入ってないと診断する。過去の捻挫がちゃんと治ってないこと(捻挫した自覚はないけど)、CT画像で右大腿骨の骨盤への入り方が浅いこと、運動習慣・加齢などいろいろな要因が重なって痛みが出てきてるのではないかと まずリハビリにまわされる。そこでは弱点を筋肉でカバーする運動を40分間みっちりさせられて宿題も出された。薬はロキソニンのみ。翌週も同じリハビリを受けるが体の具合は前週より悪化しており、リハビリの先生はMRI検査をすすめる。
③腰椎椎間板ヘルニア
MRI検査の結果、L4とL5の間の髄核が飛び出して神経に触れておりヘルニアと診断される。ヘルニアって腰が痛くなる病気じゃないの??と思うが、髄核が飛び出した場所により症状が出る場所が違うのだとか。その頃の私は右大腿裏の痛みとしびれで、ロキソニンをのんでいれば普通の生活ができるけど、たまに激痛に見舞われ長時間歩くのはしんどいなという状態。
ヘルニアの治療は 1.薬をのんでいるうちに自然に症状がなくなるのを待つ。2.手術をする。の2択らしく、まず1の治療で様子をみることにして神経系に働く薬が追加される。そして専門の病院へ紹介状を書いてもらう。
重いものを持ってはいけない、かがんだりする動きをしてはいけない、山はしばらく控えておそらく夏山も無理でしょうと先生は申し訳なさそうに言う。まだ2月なのに😮💨 とりあえず週末の山行のためにブロック注射を打ってもらう。ううっ痛い… 自分の体になにが起きてるのかわからず不安になる。
④薬物治療
小岩にある 岩井整形外科病院 はヘルニアの治療で有名らしく、待合室はいつも患者さんでいっぱい。この病院での治療でさらに神経系の薬がもう1種類追加されるが、副作用の眠気·ふらつき·意識消失がツライ。この頃は日によっては耐え難いほど症状が重く、家族に着替えを手伝ってもらうことも。歩く事はできるだけ避けて、歩かないといけない時は山じゃないのにストックにたよった。
ブロック注射を1ヶ月で2回打ち、前の病院から合計して3回打っても結局一時凌ぎにしかならない。すごく痛いのをがんばってるのに😢 診察後に薬をもらい、重い薬袋を胸に抱えて薬局を出たところで声を押し殺して泣いた。
⑤つぎの治療へ
次の診察で治療方針について相談。きっと私はお先真っ暗な沈んだ顔をしてたのだと思う。したくなかったんですけど、手術、、したほうがいいですか?と尋ねると 先生は、それはどんな生活、どんな人生を望んでるかによりますね …中略… ヘルニコアをしてみましょうか、だいたい7割くらいの人には効果がある手術です。内視鏡下手術を考えるのはそのあとでよいでしょうと。
最後のブロック注射から1か月以上間をあけて、その1か月間は今処方されてる薬以外の薬やビタミン剤·サプリも禁止ですと説明されて、Xデーは5月下旬に決まる。
⑥椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)
椎間板内に酵素を含んだ薬剤を直接注射して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める治療で、1〜3か月かけて効果が出てくる。自分の勝手なイメージとしては、ナメクジに塩をかけて小さくしちゃうような感じかな。
手術は15分で終わり数時間ベッドで安静にしたのち帰宅。私は7割の治るほうの人になると言ったら先生は笑った。夜はふつうに山の会の例会に出席。この日窓口で支払ったのは58000円くらい。ヘルニコアは2018年から保険適用になったそうで、後日自分の入ってる医療保険で給付金申請もできた。
⑦経過観察 術後3週間
とくに変化がない。これからですよと先生は余裕の表情。
⑧経過観察 術後1ヶ月半 ←いまここ
効果が出てきた✨ 息子にパンツをはかせてもらってた激痛の日々の痛みを10としたら今は5くらい。CT画像でも2ミリ椎間板が縮小してるのが確認できた(身長はなぜか1センチ縮んでしまった😫)未だに服薬は続けてるけど副作用にも慣れてきた。
次の診察は8月下旬。MRI検査でヘルニコアの有効性を確認する。その頃にはもう薬に頼らない体になっていたい。
⑨ヘルニアを患って
私はこれまで怪我や大きな病気をしたことがなかったのでヘルニアになったのは衝撃的なことでした。
もとの体に戻って元気に山に行けるのかな?と3月2日の戦場ヶ原の山行の日にメンバーの方につらい胸の内を打ち明けました。すると皆さんは上手くはなしをきいてくださり、私も僕もと痛いところ自慢のように笑って話してくださいました。心がふっと軽くなりました。
最初の先生に山は控えるよう言われましたが、じつは何回か登ってます。(いけませんね)でも右脚がちょっと不自由なため前より遅いしできない練習もあって、治ったらこの練習がしたい、あそこに行きたいと、目標がみえてきました。
これから加齢とともに出てくる体の不調にいちいち泣いてなんかいられないわ!とすこし強くなったのと同時に、体をいたわってあげることもますます大事になってくるんだなと痛感しております。
めずらしい治療をしたのをブログにあげてみたらと言われたりしたこともあって長々と書いてしまいました。 最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんもどうぞお体にお気をつけて、そして痛みに負けないで😌 M藤
“痛みに負けないで” に対して10件のコメントがあります。
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何となく症状を軽く見ていたけど、ブログで理解しました。
山も沢も逃げないので、焦らず治しましょう。
ガンバレ松!
2度命を狙われ、3度は命を救った男より
ありがとうございます
いろいろ見つめ直す良い機会になり、治ったらまたお世話になるつもり満々でございます(。•̀ᴗ-)✧
記憶に残る山行を続けていきましょう!
よろしくおねがいします
突然とか年齢的にゆっくりとか。
状況は色々だけど、不調になったとき、特に登山に影響あることだと、叫びたいくらい悔しい。
その中でもできること探したり、周りに助けられたりして行くという事を思い出しながら読みました。
これは必読の記事でした。
そうですね、悔しいですね
治ったら練習がんばろうと思います
よろしくおねがいします!
先日の二子山では全く痛みのある素振りはなかったので全く気づきませんでした。
今年に入ってからとても大変だったのですね。
私も怪我で不自由な日が続きましたが、これからも一緒に頑張ってリハビリしていきましょう!
はい、ありがとうございます
おだっちさんは順調のようですね
リハビリがんばってるのでしょう、えらい!
わたしもがんばるわ(˘⌣˘ )
痛かったですね
頑張って長文を書いてくださって、ありがとうございます。おかげで納得できました。
一日も早く完全に回復されることを心から祈っています。
ありがとうございます
rinzさんにはこんな不幸が起こらないよう願ってます
これからけがに気をつけて会でのハイキングを楽しんでくださいね
私も40代のころなったことがあります。その時の主な治療法は牽引でした。必ず治ります、M藤さん、大丈夫。
ありがとうございます
‘必ず治る’のお言葉が嬉しいです
牽引は痛そうですね…